今季のプロ野球で問題化していたコリジョンルールが見直されることになった。これまでは、捕手(または本塁カバーに入った野手)は走者の進路に入れないという運用指針を厳しく適用してきた。新たな基準では、
実際に衝突が起きたかどうか?
が重視される。走路に入っても衝突が生じなかった場合は、アウトの判定を変えない方向だ。典型的な例が5月11日の阪神・巨人戦(甲子園)だ。この試合では、阪神の原口捕手が走路に入ったとされ、判定がアウトからセーフに覆った。だが、
「審判員の間でも意見が分かれる」
(NPB関係者)微妙な事例だった。新基準では、実際に衝突があったかどうかが判断のポイントになるため、衝突が生じなかった
阪神のケースは適用外
となる見通しだ。NPBは今回、ルール適用を巡ってリプレー検証を行った例をDVDにまとめ、各球団やプロ野球選手会に送った。6月28日までの時点でルールの適用は4件あったが、関係者によると、新基準では6月12日の
オリックス・DeNA戦のクロスプレーだけが適用対象
になるという。
このルールでは、解釈や適用の判断を巡って現場に困惑があった。約10分ものリプレー検証を経てサヨナラ勝ちが決まるケースもあった。判定を不服としてNPBに
意見書や質問書の提出が相次いだ…
当初は今季終了後に修正点を議論する予定だったが、異例とも言える
シーズン中の変更
に乗り出した。NPB関係者は
「けが人が出ていないのはルールの成果だが、現場には戸惑いもある」
「これから重要な試合も増えるし、混乱があるのであれば議論していきましょうということ」
と話した。元々、ルール導入は選手会や球団の
「故障につながる危険な接触プレーはなくしたい」
という要望も加味して適用された。一定の成果が挙がっていることや、シーズン終盤の混乱を避けたい思いもあるとみられる。7月4日の12球団実行委員会で議論し、
7月18日の後半戦から見直す予定
だというのだが、まぁ、賛否両論あると思うが、ケガ防止のためにやってみたものの、実際には
全くつまらないものになってしまった
というのが本音なんだろうけど、だからといって、すぐに変更するというのは、ケガ防止という当初の目的から考えれば
おかしいのではないのか?
もし、後半戦に変更後のルールを適用してケガをした場合、
どういう言い訳をするのか?
目先の事ではなく、もっと中長期的な観点でみた方がいいのではなかろうか?まぁ、プロ野球に限らず、目先の事しか考えないのは、この国らしいのだが…。