この女子生徒は、2015年4月に入学。母親は入学前から
「(茶髪は)地毛なので配慮してほしい」
と学校に伝えていたが、入学後1、2週間ごとに
学校側から黒く染めるよう指導された
という。2年の2学期からは
「染め方が足らない」
と4日ごとに強要し、度重なる染色で
生徒の頭皮はかぶれ、髪はボロボロ
になってしまった。文化祭や修学旅行には茶髪を理由に参加させてもらえず、指導の際に
過呼吸で倒れ救急車で運ばれた
こともあった。この女子生徒は昨年9月から
不登校になっている…
同高校や府の教育庁は取材に対し
「係争中なので答えられない」
としている。学校側は
「たとえ金髪の外国人留学生でも規則で黒染めさせることになっている」
と生徒の代理人弁護士に説明しているという。この問題に対し
芸能界でも憤りの声
が上がっており、エジプト人タレントのフィフィは、ツイッターで
「私もパーマか?って聞かれたり…」
「天パにストパーかけろって強要する先生もいて、パーマかけろって本末転倒だよね」
と自身の頭髪指導経験もふまえて批判した。この女子生徒の訴訟問題は、複数の海外メディアでも取り上げられ、英国の大手メディアBBCは
「生徒に一個人としての自由がほとんどない」
と報道。特に外国人にとって奇異に映るのは、多くの公立高校で生徒に提出が求められる髪の毛が地毛なのか、染色またはパーマをかけているのかを証明する
「地毛証明」
で、
「日本固有の厳格なルール」
(英BBC)などと紹介されている。頭髪への校則を巡る生徒側から学校への訴訟では、
「熊本県の公立中学校で、『男子生徒は丸刈りにすること』と定められた校則に反し長髪にしていた男子生徒が、学校に対し損害賠償を請求」(1985年)
「東京都の私立高校に通っている女子生徒が、パーマをあてたことを理由に自主退学を勧告され、卒業の認定を請求」(1996年)
など、国内で度々問題となっているというのだが、僕らの頃にも髪の毛の長さなどが校則で決まっていたが、僕の周りでは、公立の高校でも茶髪や脱色している子も見かけるので、その辺りは
ユルくなっているのかなぁ…
と思いきや、この記事をみる限りでは
むしろ厳しくなっている
ようである。21世紀になって既に16年も経つのに
まだこんな事やってんの?
と不思議でならない。それに、元々黒いのを茶髪に染めたり脱色したりするのを禁止するのはまだ理解できないわけでもないが、元々の色を黒にしなければならないというのは、
完全にイカれてる…
海外メディアが指摘するように、
人権侵害
以外の何物でもないではないか。こんな事が教育現場でフツーに行われているのは
非常に問題がある
し、またそれを留学生にも適用しているのというだから、
国際問題に発展
する可能性もある。たかが髪の毛では済まされない。これは自治体ではなく、
政府が対応しなければならない案件
かもしれない。結構、大ごとである。