今年で実に41回目となる日テレの夏の看板番組「24時間テレビ」ではメインパーソナリティーをジャニーズ所属のアイドルグループ「Sexy Zone」が務めるとすでに発表された。多くの企画が放送される同番組の中でも、目玉はなんといっても
チャリティーマラソン
なのは誰もが認めるところだろう。
「24時間テレビ」でチャリティーマラソンが始まったのは、第15回の1992年から。記念すべき最初のランナーは間寛平だった。間は1992、1993、1995年と3回もランナーを務めた。その後はトミーズ雅やエド・はるみ、大島美幸などの
芸人
TOKIOの山口達也、城島茂、V6の森田剛などのジャニーズタレントなど、
さまざまな有名人
さらには丸山和也弁護士(当時)や萩本欽一、徳光和夫など
高齢のランナー
になったこともある。昨年はお笑いタレントのブルゾンちえみがランナーを務め、90キロを見事に完走。視聴者の大きな感動を呼んだが、皮肉にも昨年の放送が、
“チャリティーマラソン中止”
という意見が出る引き金になったという。チャリティーマラソンランナーは一昨年まで、毎年5〜6月には発表されていた。ところが昨年、先送りされた末、発表されたのは
放送当日
だった。ランナーの発表を当日までひた隠しにしたことで
「いったい誰が走るのか?」
と注目を浴びたことは事実だ。そのおかげもあってか、昨年の平均視聴率は18.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と
歴代2位タイの高視聴率をマーク
した。
「しかも、番組がスタートしてからランナー発表まで右肩上がりで視聴率がアップしたんです」
「今年もこのパターンを狙っていた」
と日テレ関係者は言うが
「これがもとで批判の声が噴出したんです」
とも明かした。
「昨年、マラソンランナーの発表を当日に行ったことで『チャリティーという精神を忘れ“視聴率至上主義”に走った』と、視聴者から批判を浴びてしまった」
「その矢面に立たされたのが宣伝部」
「各メディアや親会社の読売新聞からもクレームを入れられ、袋叩き状態になったんです」
「そんな事態だけは避けたいと『今年はマラソンはなくてもいいのでは』という意見が編成局から上がった」
「視聴者の批判はスポンサーも気にするから、営業局も同調しているんです」
「24時間テレビ」という看板番組で高い視聴率を狙えるなら、今年も当然、同じ演出でいきたいと思うのが自然の流れだろうが
「今の日テレはそこまでムリをする必要はない」
との声もある。
「日テレは視聴率が好調で、4月の改編期でも連続ドラマ以外は無改編だからね」
「それよりも批判を浴びない方が大事ということ」
「1991年以前はチャリティーマラソンなんてやってなかったわけだから『初心に帰ってチャリティー精神に立ち返る』と、マラソンなしの24時間テレビに戻すことがあっても不思議ではないでしょう」
と芸能プロ関係者。昨年のブルゾンの完走をもって、名物企画が幕を閉じるのか?というのだが、全く興味のない僕からすれば、
別にどうでもエエわ…
という感じ。未だに「24時間テレビ」を観る人がいる事が不思議でならない。マラソンをするにしてもしないにしても、
全ては数字…
冷静に考えれば、チャリティー精神なんて皆無だと思うんだけれども。