準優勝に終わったカナダ女子W杯後の帰国会見で
「女子サッカーをブームではなく文化にする」
と話したことが、なんと予想外の“大ブーム”に…。女子サッカーの未来を思う主将の言葉が、真意とは異なる方向に動きだしてしまったのだ。W杯期間中に中断していたなでしこリーグが昨日、再開。岡山湯郷はホームで、W杯メンバーに7人を送り込んだINAC神戸と対戦し、後半39分に宮間の同点ゴールで2対2と引き分けた。会場の岡山県美作ラグビー・サッカー場には
4998人
のファンが詰めかけた。収容人員が5000人で
ほぼ満員
となり、同会場史上最多の観客数に。まさにW杯効果と言っていい。なでしこ人気が再び高まる一方、この日の会場では宮間の発言を受け、あらゆる場面で
「文化」のオンパレード…
スタジアムMCが
「(女子サッカーを)文化にしていきましょう」
と連呼すれば、岡山湯郷のスポンサーであるトマト銀行がハーフタイムに行った支援金贈呈セレモニーでも
「文化」
という言葉が飛び出した。試合後のテレビインタビューでも「文化」の定着具合を問われた宮間は
「徐々に文化にしていただいていると思うので、その輪を広げていけばいいと思います」
と優等生コメントを残したが
「言葉だけ独り歩きするのは嫌なんですけど…」
とポツリ。女子サッカー人気を一過性のブームで終わらせたくないとの決意を述べたコメントが、なぜかブームとなっている状況に
戸惑いを隠せない…
今後も何かと取り上げられそうな「文化」発言。それこそ
流行語大賞にも取り上げられそうな勢い
だが、女子サッカー界の未来を思って発言した真意はどこへやら。せっかくの名言が、思わぬ方向に走りだしているという。
4年前の優勝時は大変な盛り上がりだったが、ブームもわりとすぐに終了。今回も前回同様の様子だったようだが、前例があるだけに、選手も
浮かれている場合ではない
と自覚しているのではなかろうか。あくまでも個人的な見解だが、「文化」発言はいいのだが、その割には
決勝戦はボロ負け…
ハッキリ言って、拍子抜けした。「文化」発言するにはちょっと力差がありすぎた。時期尚早だったのでは!?