昨日のテレビ界は
「M-1グランプリ」一色ムードという感じだが、深夜に
「明石家サンタ」の裏でとんでもない番組がコッソリと(!?)放送されていた。日付替わって今日放送された
テレビ大阪のクリスマス特番「グラビアアイドル水泳大会」である。司会者の
「テレビ大阪が社運をかけたクリスマス特番60分!!」
「これがクリスマスにテレビ大阪が出した答えです!!」というドナリで始まったこの番組は、
関西のグラビアアイドルが集結したいわゆる水泳大会。チーム対抗戦で「TEAM
ホリプロ大阪プロデュース」「TEAM
イエローキャブウエスト」という2大巨頭に挑戦を挑んだのが、
「オレンジェニック」という見たこと聞いたこともないユニット。しかも、
イエローキャブには、
「ポロリ要員でしょ?」などと揶揄されシカトする
オレンジェニック、早くも一触即発ムードが漂っている…。
この番組、とにかく無茶苦茶でツッコミどころが満載なのである。司会は
吉本の若手芸人
「10$」と元声優の
テレビ大阪・
藁谷麻美アナという面々。そこからしていかにもインチキ臭さが漂う。
「テレビ大阪は25周年というわけでプールも特別に25mです!」とスベり知らず(?)の
10$の進行をはじめとして、番組のあらゆる場面で小ネタが散りばめられいる。
番組の途中で
10$が、
「さすがテレビ大阪、偉いさんも来てるなということで」とカメラが切り替わると、リッチな雰囲気の外国人たちの姿を捕えた。
「会長、社長、専務ですかね」と紹介されると、
「敵対的買収が心配されるなかテレビ大阪は今夜敵対的セクシービームを君に注入します!」などとワケのわからないコメントが…。また、競技中には、
「テレビ大阪といえば大阪の音楽シーンを応援しています」
「インディーズバンドのライブ映像を併せてご覧いただきます」と水泳大会の定番ゲーム「ポカポカドボン!」の映像に突然、インディーズバンドの映像が流れ始めたりして、何が何だかワケがわからないのである。
ワイプを使った映像は「ポカポカドボン!」のインディーズバンドだけでなく、騎馬戦の時には
天神祭の花火を今年流行ったJポップと共に流したり、コスプレ着替えの時には年末年始の番宣を流すなど多用している。
この番組は要するに、昔
フジテレビでやっていた
アイドル水泳大会のパロディーなのである。そして、驚くべきことは、我々視聴者と同じように
番組中60分全編に渡ってケンドーコバヤシがツッコミ倒しているのである。特に
藁谷サンの衣装に対して
「ババシャツでテレビ出ていいんですか?アナウンサーが…」というツッコミが印象的だった。あくまでも個人的な直感だが、担当者が番組が出来上がったのを観て、
10$と
藁谷サンでは今ひとつ盛り上がりに欠けるというか、あまりにも安っぽいので、
急遽ケンコバを被せたのでは…と思うのである。個人的にこの番組は今年のテレビ界で
フジテレビの「チンパンニュースチャンネル」に勝るとも劣らない衝撃を覚えた。
最後に
「M-1グランプリ」にもちょっと触れておく。第1ラウンド、第2ラウンド共にトップで完全優勝を果たした
「チュートリアル」は、徳井の”イカれキャラ”にますます磨きがかかったのと、気迫がいちばん伝わってきたので、この結果は当然だと思う。個人的に注目していた史上初のアマチュアで決勝進出した「変ホ長調」は今回初めて観たのだが、とにかくネタがすばらしい。負け犬OL2人組でセレブを目指すというテーマで、
「エビちゃん」→
「お天気お姉さん」→「女子アナ(
高橋英樹の娘)」→「女優(
松本幸四郎の娘)」→
「橋田ファミリー」というコロガシが絶妙だった。しかし、
島田紳助が「こんなんボークや!」、
中田カウスが「アマチュアというプロ」と評していたように、このネタはアマチュアだからこそ地上波のゴールデンタイムで流せるのであって、プロには絶対にマネができないのだ。というか、やりたくてもやれないのである。逆に言えば、この2人は自分のネタをするためにアマチュアにこだわっているのではなかろうか。
posted by エセてれびまにあ at 23:59|
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